文芸
シャングリ・ラ作者: 池上永一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/09/23メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 114回この商品を含むブログ (239件) を見る 温暖化のため、世界のメインパラダイムはエコロジーに移り変わり、経済もその例外ではなく、炭素…
ハイペリオン (海外SFノヴェルズ)作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1994/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 151回この商品を含むブログ (56件) を見るハイペリオンの没落 (海外SFノヴェルズ)作者: ダンシモン…
彼女は学校というものを容赦なく描く。本当のことを書く。だから痛い。 あと、高一なのに携帯持ってないって今時あり得ないよなあ。あえてそういう設定なのか。
あの子はね、この辺里という牢獄で私が見つけた唯一の素敵な存在なのよ。 (中略) あの子がいるから、私はこうして壊れもせずに稼働してるのよ。希望を捨てることなく、絶望と向かい合っているのよ。(p116) 「可能性」ではなく「存在」に希望の起源を見出…
p190 さて叔父と叔母、二人がかりの暴力によって、私のいとこたちはこの頃すでに徹底的にぶちのめされてパルプのようになっていたので、私は彼らの数も、性別も、体の大きさも特徴も思い出すことができない。彼らの人格に至っては、いうまでもなくとうの昔に…
父親による娘の虐待が発生するプロセスはきちっと調べて書いてあるようで好感(前掲の「アダルト・チルドレンと家族」の解説と一致している。「永遠の仔」も同パターンだったな)
ぼくらの間には、半世紀ぶんの相互誤解がつもってる。 (p233)
作中で言われるまで、岩と岩長姫がかかっているのに気づかなかった。
著者は公務員。現場行政職員の良心とか罪責感とかあるのかも。
主人公が修道院の寄宿舎で13歳になったあたりから物語は始まりますが、プロローグもそこそこに数ページ目にして尼僧院長との百合展開。その後は結婚しても百合、フランスを追われても百合、帰ってきても百合。男はおまけです。 ヘテロがノーマルだからホモと…
こちらも試験対策に。 文芸批評の歴史を一通り解説してある。これらの批評に用いられた、現象学、記号論、構造主義、ポスト構造主義についても、簡単にではあるが解説してある。読んでもわからなかったけど。 にしても筒井さんは何でこんなに知識が豊富なの…
作中で気の短い登場人物が相田みつをの日めくりカレンダーを便器の中に叩き付けてしまうのだが、そこで変に共感してしまった。彼の言は、虫の居所が悪いと”頑張れ”っていう単語と同じ種類の無責任さのようなものを感じてしまうんだよなあ。
笑った。 「半島を出よ」にこの作品の人物が出てくるという話だったので読んだのだが、やっぱりこの人は良い。
読解力不足。 佐藤亜紀がわりと強く勧めていた作家の第二作。
他者の他者性というテーマついてあまり触れられない展開になったので、期待外れだったか。 参考文献に「図解雑学○○」というのは恥ずかしいのではないか。あのシリーズに偏見持ち過ぎかも知らんが……。
日常に潜む人間の宿業とでもいうものが見えてきてやや重い気分にもなったのだが、筆者の機知や人物造形はページを繰らせるのに十分な力を持つ。 久々にあたりを引いたのでやや活字中毒気味に。