「シンセミア」 阿部和重 (B)

 作中で気の短い登場人物が相田みつをの日めくりカレンダーを便器の中に叩き付けてしまうのだが、そこで変に共感してしまった。彼の言は、虫の居所が悪いと”頑張れ”っていう単語と同じ種類の無責任さのようなものを感じてしまうんだよなあ。