「文学部唯野教授」 筒井康隆 (B+)

 こちらも試験対策に。
 文芸批評の歴史を一通り解説してある。これらの批評に用いられた、現象学記号論構造主義ポスト構造主義についても、簡単にではあるが解説してある。読んでもわからなかったけど。

 にしても筒井さんは何でこんなに知識が豊富なのか。作家ってそれくらいが標準なのか? しかし何より、笑える本であるのが良い。
 ときどき、地の文なのか主人公の思考なのかわからくなる文体はパソゲーにも近いのかな。