映画「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」

王様のブランチで紹介されていたのだったか

 

知的に高い人間がその能力を斜め上に発揮するおバカな話が好きなので、そういう人にはおすすめ

 

教授たちは予算の削減で職を追われ、単純労働で糊口を凌ぐことになっていて、スマートドラッグを作って家計の足しにしたりしている。そして逮捕されている。一味には薬物依存症の者もいる。

イタリア映画らしく? コミカルに描かれているが、よく考えると笑えない設定だ。

 

映画の佳境、最後のミッションを受けるか受けないか、そこで彼らは「社会に貢献していると感じた」ことを理由にリスキーなミッションを受けることになる。

彼らは単に職を追われたのではなくて、社会的な自尊感情を得られる機会を失っていたのだ。

 

昨今普及したボランティアには、仕事に意義や社会貢献を感じられない人たちが相当数含まれるのではないだろうか。

世にある仕事のほとんどは誰にでもできるようなものだろう。

仕事を通じて、仕事において自尊感情をもたらすのは相対する人間の敬意や感謝だろうか。

それは結局のところ職場の人間関係なのだろうか。

 

ヒトモノカネを動かす権力を持つひとはまた違うかもしれない。

 

そうでないほとんどの人たちはどうやって折り合いをつけているのか。