天の少女
三部作の完結編
年末に第一作の中盤から再開し、この前の週末までやっていた。
結構な量の文章を読んだので文体がうつりそうになる。若い頃はたまにあったけど、今となっては久しぶりの感覚だ。年もとったし、まとまった時間がとれることも少なくなる、こういう経験はもうあまりできないだろう。貴重な体験だ。
作中でも8年の時間が経過するし、プレイ時間も長かった。そのためか、いわゆる「ロス」みたいな感覚になった。これは意外だった。
第二作から第三作までの間に、別のシリーズが製作され、実に8年の期間があいている。この間に、いわゆる絵柄が大きく変わっていて戸惑った。絵柄が変わるのは良いことだと思っていた。これまでは自分の好みに沿う変化だった。あるいは、自分の好みの変遷と同じ方向に変化していた。
ところが今回は少しズレていた。これに戸惑った。それでもやはり好きな範囲ではあるが……
文芸としてはどうだったろうか。何かこう刺さるものがなかった気がする。ミステリとして成立せしめるため、削られた、書けなかったものが多かったのではないか。新本格ミステリを読んだときに作者の価値観が見えないと感じたのと似ているか。
仕事が忙しくなってイノグレから離れ、余裕が出来た頃に始まったFlowersから戻った。第一作のリマスター版を予約し今三部作を終えた。
次の作品をプレイするだろうか。
絵を見て感動することが少なくなった。いや、絵に限らず心を動かされることが少なくなった。その強度も小さくなった。
酒の飲み過ぎもあるのかもしれないが、何かエネルギーが少しずつ減って無くなっているようだ。