君の名は。

16/09/08 21:30 キャナルシティにて


 興行収入がすごい勢いらしいのと、ネタバレが怖いので行ってみた。


 随所に笑えるシーンがあって、1か所は劇場内でみんなフフッてなってるのが聞こえるくらい。
 しかもこれ、佳境に近いところなんですよ。
 で、笑っちゃったから、なんかこうしっとりした気分を変えてしまう。というのもあってぶわっと泣くような、泣かせにくるような映画ではないです。


 以下ネタバレ含む。


 みんないい子で、一生懸命で、まっすぐで、見終わることには彼ら彼女らが好きになってしまいます。
 この子らの未来に幸多からんことを、と自然に祈るような気持になります。そういう読後感というか鑑賞後感が、とても心地よい、幸せな気持ちになるでしょう。


 作中で、”かたわれ”という言葉が出てきますが、映画のあとに彗星が分解するキービジュアルを見るとまた感慨深いです。


 細かい設定で、彗星の軌道が間違っているという指摘がありました。
 架空の彗星なのに、なぜ間違っていると言えるのか? と思っていましたが、見ると「あぁ……」となります。


 他にも、軌道力学? の点でおかしいような点も。
 彗星が分解し、その一片が落ちるとしたら、落下点は分解が見えた場所よりも先になるはず。分解してその真下に落下するものではないです。(近地点で潮汐力で割れたようなことが聞こえたので、分解の瞬間、彗星の軌道は地面とほぼ平行ということになるでしょう)
 宇宙ステーションが約90分で1周するので、分解してそれが見えて、1周して落ちたということかも知れません。でも、分解してすぐに、赤熱しているので、大気に触れているのだと思うんですよね。そうするとすぐに減速して1周するほどの速度を維持できないような気が……。
 まあそのうち軌道警察みたいな人が検証してくれるはずw