俺ガイル 2期 第12話
「あれは信頼とかじゃないの。もっとひどい何か」
うーむ。ここまで踏み込むか。
彼女が彼に向ける心理は信頼ではない。では恋かというとそうでもない。
ひどい、とまで言うからには……。
(その後の独白では、おぞましい、とも)
ならば依存ということだろう。
でもこれに正面から向き合っていくのはキツイ。脚本も難しいだろう。
いつか村山由佳が、いま世の人が恋愛だと思っているものの半分は依存だ、といっていた。
このモチーフに向かっていくのだろうか。
前回のエピソードで、「彼女は姉の影を追うのを止めたようだ。だが、それだけでしかない」というのはこの前振りだったのだな。
前々回、姉は彼女が彼へ向けたすがるような視線に、すべてを読み取っていたのだろう。
この話を見て改めて依存ということを考えてみると、
依存と恋愛とはそもそも不分明なものではなかろうか。特に女にとっては。
またあるいは依存から始めても良いのではないだろうか。
依存して恋をして自立する。
しかし、自立した人格が交錯したものをこそ恋愛と呼び得るというかもしれない。