アニメ版「LOVELESS」その二

第12話

 リツカのために、好きなものばかり作ったのに。

 子どものために、という依存。

 違う、リツカじゃない。あの子はリツカじゃない。

 必要なのは子どもという人形であって、リツカであるかどうかは関係ない。


 わりと多くに潜在する現象だろう。カウンセラーはこの母子関係に全くコミットしないし、作中を通して変化しない。
 リツカを救うのは他人であり他人との関係性だ。
 それが、人生つまらないと言っていたリツカを、世界や人生の肯定に導く。