アスペルガー障害と行政

 某自治体のタウンミーティング参加申込に書いた意見・提案

 発達障害の一つにアスペルガー障害というものがあります。この障害が注目されるようになったのは1981年以降で、国際的な診断基準にこの概念が採用されたのも同年からです。したがって、アスペルガー障害について教育を受けることができた医療関係者、教育関係者が少数にとどまっている可能性があります。
 加えて、アスペルガー障害は医学上自閉症の一種とされましたが、既存の自閉症の概念では正しい診断も援助・教育もできません。
 このような状況にあって、第一に取り組むべきことはこれらの障害を正しく診断できるようにすることだと考えます。そのためには、行政が行う就学時検診をはじめ定期検診に携わるスタッフは十分な知識を備える必要があります。また、学校への適応に困難を生じることもあり、その際学校教員に障害についての知識があれば、医学的診断への橋渡しをすることができますし、その後の適切な援助を行うことができます。
 子どもに関わる医療・教育関係者には、発達障害についての十分な知識と理解が必要なのではないでしょうか。今後の取り組みをお聞かせください。

 なお、アスペルガー障害については以下のWebサイトなどに詳しい解説が公開されています。是非ご覧ください。
http://www.autism.jp/l-00.htm

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