フィクションを認識するという体験

 どの作品でも描かれていることは同じ。読み取れることは同じ。受け取る側の価値観とはフィルタリング機構であって、それを通せば出てくるものはいつも同じ。
 それを超えることが、作品の持つ何か。力、強さ、普遍性、クオリティ。

 超えるという関係性は、作品と受け手の二者関係。二つのパラメータ。
 受け手が変われば、超越は起こらない。読む時期に意味がある理由。今より後でも前でも超越は起こらない。