スノー・ロワイヤル
派手なアクションや爆発はない
独特の空気感であり、終幕に向けてある種の空しさ、虚無感が高まってゆく
最初に犠牲になった息子
母は息子のことを何も知らなかったと嘆く
父は検死結果を聞いても息子を信じ続けている
母は詰る「二人で猟に行って、何を話したの」
父は「猟だ」と応える
母はやはり父は何も知らないじゃないかと詰り、嘆くのみ
でもなあ。
初めてライフルを持ったとき、初めて弾を撃ったとき、初めて獲物を仕留めたとき、初めて獲物をさばいたとき、一緒に居たのは父だった。
そのとき、どんな顔だったか、どんな声だったか、どんな表情をしていたか、知っていたのは父じゃないか。だから息子を信じているのだ。
ある種の極限状況を共有していたから、人間の本性があらわになる時間をともにしていたから、男は彼が信じられる人間であることを知っているのだ。
親が子のことを「知っている」とはどういうことだろうか。人が人のことを知っているとは、、、