シャカイ系の想像力

シャカイ系の想像力 (若者の気分)

シャカイ系の想像力 (若者の気分)

ライトノベルをある種のフィールドワークの対象にするみたいな試みはどこかであってもいいと思っていた。


この本ではそこまでのことはしていない。
客観性、合理性を保つためだろうが、踏み込んだ主張や個別的な見解などがあまりない。


ただ後半になるにつれて、現代の若者に共通する心性のようなものをラノベから読み取って、一般化する議論が展開されており、説得力のあるものになっている。


あとは、ケータイ小説の文体についてはなるほどと思うところがあった。