戦略大作戦
1970年作という時代のせいか、戦争というものの暗さがそこここに見える。
軍隊という大組織の末端構成員に過ぎないということ、戦友が簡単に死んでしまうということ、そんなことを淡々と受け容れていくしかない兵たちの諦観がもの悲しい。
オッドボールというキャラクターがシュールで、笑えるシーンもちらほら。
また、敵味方であっても使い潰される兵としての共感のようなものも描かれており、悲観的な映画ではない。
戦車のアクションでは派手な砲撃もあるし、戦車戦ならではのゲーム的おもしろさが描かれている。他の近代兵器ではこのような戦闘にはならない。
最近の戦争アクションはスピードのある空戦や派手な爆発ばかりになってしまった、という人にはなおのことオススメの一本だろう。