自転車で若杉山へ

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&brcurrent=3,0x3541845ea59eaf55:0x5ea4867061ce21e7,1&ll=33.601297,130.537158&spn=0.007408,0.01295&z=17


ここの寺院の少し先まで行った。
16時発、最高点に18時30分着。


 山すそに着くまでは平坦な道なのだけど、この日は寒くて走り始めて30分くらい経ったころにつま先がかじかんできてしまった。いったん降りて2,3分歩くとつま先がかゆいような感覚とともに温まってくる。
 坂の上の雲では満州の冬に馬に乗っていると、足が凍傷になってしまうため、ときおり降りて歩くという記述があったので真似をしてみたが、これは効果覿面であった。


 林間の道路に入ってからは前日の雪がちらほら残っていたが、路面が凍っていることはないようだったのでそのまま上り続ける。
 途中で日が暮れたが、道はよく整備されていて走りやすいし、月明かりも存外に明るかったのでまだまだ上る。


 気力が尽きて降り始める。一気に下れると思っていたが意外な敵が……。
 降り始めてすぐに軍手をはめた手がかじかんで触覚が鈍くなってしまった。
 指が動かないことはないのでブレーキングはできる状態だったけれど、そのまま走るのは怖すぎる。手を握ったり開いたりして血を通わせる動作を乗りながら片手ずつやったり、ときどきは降りて歩いたりして思いのほか時間がかかった。


 山の中腹を過ぎてからは、杉の木の上に残った雪が月に照らされるモノクロの世界という具合ですごく幻想的でした。


 ああそうか、何でこの景色を今まで見たことがないかって、夜の山道をライトなしで通ることなんてないもんな。(自転車のライトは被認識用のLEDだからごく弱い光だけ)
 晴れて月の大きな夜にもう一度行きたいけど、晴れると道が凍りそうだよなあ。でも行きたい。