グアルディア

グアルディア 上

グアルディア 上

グアルディア 下

グアルディア 下

 マジックリアリズムを想起させる部分もある。
 ラノベっぽいのは、間違いないが、ラノベっぽいカタルシスを避けているようなところもある。もっと劇的な演出ができたはずなのに、あっさりと話が進んでしまって拍子抜けしたようなところもあった。

 それにしても、この人、小説の指針を仰ぐために、師事したのが偶然にも佐藤亜紀だったというから、何という幸運か。


 ラノベだったらこういう展開にはならなかったと思うけど……。

 何であのダニエルの妹が死ななきゃならんの? 

 しばらく暗い気分が続きました。
物語で唯一のイノセントな人間だったと思うから、なおさら。

 途中で出てくる伝道師の描写は、マジックリアリズムっぽい。百年の孤独をちょっと思い出した。著者もそのへんは目標にして狙って書いたみたいだった。