八朔の雪
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
- 作者: 高田郁
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2009/05/18
- メディア: 文庫
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で、主人公の名前が澪だったので、何かの縁だと思って買ってみました。
途中、身分を隠して飯を食いに来るお武家さんとか町医者やなんかと親しくなって、
いい関係になりそうだと思いきや、そうはならず。
水害で生き別れ、生死不明の幼なじみがいるんですが、
澪が危機に陥ったそのとき、この幼なじみの所在が明らかになり……
というところがクライマックスです。
オレ大勝利!
物語の主軸は、家族的な絆になっていると言うべきか、
元女将:母子、店主:父子、幼なじみ:姉妹、というように読める。
お武家さんも町医者も町人の澪とは身分が違うという設定がうまくはたらいて、
彼らが澪に対して、もう一歩踏み込まないという態度が不自然に写らない。
それにしても、ほとんど各話ごとに泣かされて、泣かせが過ぎると思う。
けど、読めてよかった。オレ、ぐっじょぶ。