スワロウテイル人工少女販売処

スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA)

スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA)

 揚羽の健気さに心打たれる小説です。それでいいと思います。


 ナノテクによる人工人体、さらには知性を持ったアンドロイドが一般化した近未来が舞台となります。
 で、タイトルの人工少女ですが、想像以上に想像通りの意味です。何を言っているのかわからない人は、きっと心のキレイな方なので、そのままでいて下さい。


 以下、引用を含みます。

人は生まれてから成人するまでに腕一杯に抱えた希望と夢を、社会に出てから少しずつ削り潰して糧にして、やがては枯れ果て飢え果てる
P244

 冷笑的な老人科学者の台詞です。


 田中ロミオクロスチャンネルで似たような記述を見たような気がします。
 よくある感覚なのかも知れないですね。