宗像大社
拝殿、本殿はやはり大きい。
奥へ進むと、「第二宮」「第三宮」がある。本殿とあわせて、宗像三社に対応する。
さらに奥には「高宮」がある。
階段を登り、山腹をまわって、深く木が繁るなかにある。
そこは低い木の柵で囲まれていて、入り口に賽銭箱があるが、社はない。
ただ、向こうにちいさな腰掛けとその奥に、木の間に差し渡され、御幣がかかった縄があるだけだ。
それだけに、霊性、聖性のようなものを強く、近くに感じた。
もしも神道が宗教だというのなら、それは最も古いものの一つだろう。
教義がなくとも、文字がなくとも、神は在る。それは、自然や世界への畏敬なのだから。
人間が自然と接するとき、そこに神がうまれるのかもしれない。