テレビドラマ「電車男」

 原作は読んだことないので適当に感想など。


 オープニングは「よく頑張った。感動した」と言いたい。これは、オタク向け萌えアニメ”風”アニメでなく、きっちりと萌えアニメそのものになっている。それだけのスタッフを選び出して引っ張ってきたのがすごい。
 しかもオープニングに出るキャラのフィギュアまで作ってあって憎らしい演出だ。


 ネットの住人達の選び方もまた頑張っている。アニメオタク、電車オタク、飛行機オタク、ミリタリーオタク、ガリ勉浪人生、三文文士、貧乏カップル、婦女子らしき女。萌えアニメに出てそうな病弱で薄幸の美少女までそろっている。
 彼らについては、背景の部屋などの演出も無駄に凝っていて楽しい。(エンディングの協力メーカーのリストにエロゲメーカーが何社か載ってたりする)


 ドラマの本筋では、今回だけかもしれないけど、話の軸がエルメスの成長物語になっていて、普通の女性の普通の恋愛ドラマに落ち着いてしまった感じ。電車男にはスポットが当たらず、機微というようなものが描かれていないので、実直なだけでつまらない男になっている。
 「だが、それがいい」とか、それが真実だというのもあるけど、ドラマとしてはどうなのよ。