テンペスト

テンペスト  上 若夏の巻

テンペスト 上 若夏の巻

テンペスト 下 花風の巻

テンペスト 下 花風の巻

 女は魅力的だったり、すごくクセが強かったりするのだけれど、男は浅慮というか、描写がうすいのか、あまり存在感がない。
 いや、ないことはないし、ストーリー上で重要な役回りなのだけれど、それ以上のものが強く感じられない。


 もういっそ池上さんは男性キャラがいない小説かけば良いと思う。



 それからやっぱり、ラノベに近づいているような気がする。
 以下、引用含む。

「疲れているなら千寿コウを召し上がれ」
 ――む、胸焼けが。


  下巻 P219

「もう勘弁してください……」
 真美那は全然懲りていない。こういうときこそあの手だ、と真鶴は閃いた。
「真鶴、泣いちゃう……」
「泣けば?」


  下巻 P284

 このあたりの、真鶴、真美那のやり取りは本編の中でも一番楽しい。